ゴードンこーひー

エチオピア・イルガチェフェ・ハマ

前回は、簡単にエチオピアのコーヒーについて書きました。
今回は現在取り扱いしているイルガチェフェのご紹介です。

(乾燥中の豆の撹拌とハンドピックの様子)

お世話になっているインポータが大切にしていることは、「スロードライング」。現在のスペシャリティーコーヒーにおいて、いかに乾燥を緩やかに、そして豆の水分を均一化するか。この2点が非常に重要になっているようです。

「スロードライング」は豆の複雑さを残しつつ、雑味のない味わいを作る上でとても大切になってくるようです。そして、目に見えないその工程が味わいに大きく影響することから、欠点数等から振り分けられるG1(グレード1)等の等級では、良い品質の豆を見つけることが難しい由縁でもあります。


「イルガチェフェ・ハマ」は通常8日ほどかける乾燥の工程を12〜15日間かけてゆっくりと乾燥させています。そして日差しの強い11時〜15時の時間帯はビニールシートをかけることで、急激な乾燥を防いでいます。

通常よりも手間をかけて処理するコーヒーは、もちろん完熟豆の収穫にもこだわっています。
沢山の小規模農家からコーヒーチェリーを買い集めるわけですが、高品質なコーヒーを集めるために。熟度が高く揃っている農家からは、通常の倍近くに価格で買い取るようです。
品質のたかいものには、それ相応の対価を払う。この姿勢が高品質なコーヒーを作ろうと言う思いの現れだと思います。

とってもクリーンで、気品ある香り、紅茶やジンジャーのような複雑さも感じられる「イルガチェフェ・ハマ」お楽しみいただけましたら幸いです。

ゴードンこーひー
河渡 太一