少しブログもコロナで自粛しておりました・・・
今回はお問い合わせを多く頂いた各産地のコロナの現状について書きたいと思います。
1.プラジル
感染拡大が続くなか、1 日あたりの新規感染者数は 4 万人を超えています。(全国感染者数 100 万人超) 保健省は感染者数増加の要因として、水面下の感染者数を把握する為、検査数を増やしているこ とをあげています。現状大きな船積み遅延は発生しておりませんが、税関、及びその他の関連政 府機関においても、人員が削減されている為、業務上の書類処理等には遅延が発生しているよう です。プラジルは収穫期に入っておりまして、ミナスジェライス州などの産地の被害は都市部程 ではないですが、農園では輸送、労働環境における衛生管理を心掛けて活動しております。小規 模農園では家族、親類が協力して収穫期を乗り切ろうとしております。 中規模、大規模農園では季節労働者が必要です。バスによる移動から始まり、農園での収穫作 業、休憩時間(食事など)の行動について、農園監督者からの衛生管理指導を行い、安全に仕事がで きるよう努めているようです。
2.グアテマラ
1 日平均 535 人のペースで感染が拡大、(全国感染者数約 1 万 5 千人)死亡者も増加しています。 医療崩壊が深刻化しており、主要な公立病院は機能不全に陥っており、一部の私立病院もほぼ満 室状態となっているようです。政府は 8 月 7 日まで災難事態宣言を延長しました。引き続き全土 での夕方・夜間(18:00~翌 5:00 の外出禁止令が継続、該当期間中は、政府機関・民間企業におけ る労働活動の一時停止、通勤を除く、県外の移動が禁止となっています。 今年の収穫は既に終了しており、輸出時期に入っています。今年は収穫がやや遅れていました。 4 月頃の収穫終盤にアンティグア高地などではピッカーさんの労働時間が制限され、効率的に仕 事を行わねばなりませんでした。ゴードンこーひーで取り扱いのあるグアテマラ各銘柄は既に入 港、または最後の貨物が間も無く出港の予定です。これは各種遅延を想定して、効率的に仕事を 行なって頂いたものと感謝しております。
3.インドネシア
ラマダン明けの祝日(7/30~8/3)は政府によって中止されるようです。またジャカルタでは行動 制限を一部緩和し、ニューノーマルへ向け経済活動再開への舵を切っていく方針です。大都市(ジ ャカルタ、バンドン、スラバヤ)では感染拡大中も、マンデリンの Aceh エリアは感染の被害が最 も少ない都市の一つです。マンデリンの春収穫は終盤にきております。船積みの遅れは報告され ていませんが、輸出許可などの書類作業、サンプルの送付については遅延がみられております。 (全国感染者数約 5 万 4 千人)
4.コロンビア
全国感染者数約 5 万 5 千人、全土での外出禁止令が現在も延長されております。国際線の運航 停止は 8/31 まで継続。6/1 以降、図書館や博物館、ショッピングセンター等、経済活動再開を 43 の事業に拡大して認めています。コーヒー産業は例外的に活動が許可されており、感染者の数に 応じて県毎に独自の活動制限を設けています。 現在夏収穫期終盤となっておりますが、各農園では収穫労働者の確保に苦労していたようです。 その影響は農園によって異なりますが、約 60%の農家が困っていると回答しているようです。県 境の移動は検問に時間を要し、コーヒー輸送の障害となっております。港湾、船積みに大きな遅 れは生じていないようですが、農薬検査による 1ー2 週間程度の遅れが報告されております。
5.ェチオピア
全国感染者数は約 5500 人。陸路国境は、必要不可欠な輸送を除き、閉鎖。エチオピア航空は 100 か国以上へのフライトを停止していましたが、不定期に徐々に再開。入国するすべての渡航 者は、指定されたホテルで 14 日間の自主隔離措置がとられています。州、国境の検疫、当局のス ローダウンで、NewCrop の貨物船積は遅延が見込まれております。輸出港の隣国ジプチではト ラックがウェイティングしているようです。 とり扱いのあるイルガチェフコーヒーはウォッシュドがほぼ入港済み、ナチュラルも今月入港予定です。
6.タンザニア
全国感染者数は約 500 人。集会の禁止と全ての学校の閉鎖。タンザニア航空は 3/25、全国際線 の連航を停止。国内線は現在も運航業務を続けているものの、フライトの数が削減される可能性 あります。国内公共交通機関は通常運行。5/18 より空港閉鎖を解除、国際旅客便が許可となった ようです。経済活動を重視する決定を行いました。南半球のタンザニアでは間も無く収穫が南部 から始まります。キリマンジャロ周辺北部は秋頃からとなります。
以上、インポーターの方からの情報を参考にさせていただきまとめました。 2か月間もの長期間、ほとんどの経済活動を停止しているコロンビアや医療崩壊を起こしている グアテマラなど、世界各国で深刻な影響を及ぼしていることがわかります。 比べるならば影響の少ない日本といえど、名古屋でも独自の緊急事態宣言がだされたり、静岡で も徐々に感染者が確認されてきております。 皆さんの生活にも影響やストレスを感じていることと思います。本格的な夏にもなってまいりま したので夏バテで免疫力が落ちることも考えられます。体調にもお気をつけてお過ごしください ませ。