ゴードンこーひー

ブレーメンウォーターデカフェ ブラジル SC17/18


◇加工方法 : ブレーメンウォーター(ドイツ ブレーメン)
◇特 徴 :
1純粋な水だけを使用した安全なデカフェ処理方法
2高品質コーヒーが持つ個々の特徴(品種、オリジン、精製など)を生かす同一の豆のみを用いたウォータープロセス処理

◇原 料 豆 : ブラジル SC17/18
◇工 程 : 下図の『ブレーメンウォーターカフェインレス処理工程』をご覧ください。
最大の特徴は、カフェインを除いた成分をそのまま元の豆に戻している
ので、そのコーヒー本来の味わいを留めている点です。
スイスウォーター製法は、漬け込む水を GCEと呼んでいます。GCEは豆A を用いて作ったカフェインのみ
を含まない水溶液です。そこに豆 B を浸し、豆B のカフェインを除去する方法です。ただ、これはどの豆も同
じ成分比率で構成されているという考えに基づいています。ですので、GCEにない成分は豆Bから抜き取ら
れてしまったり、GCE にある成分が豆 B に移ってしまうリスクも考えられます。
高品質コーヒーが持つ個々の特徴(品種、オリジン、精製など)を生かすには、このブレーメンウォーター
の同一の豆のみを用いたウォータープロセス処理が一番適していると考えられます。
デカフェはカフェインを除去したコーヒー豆のことで、米国を中心に世界中で需要が多くなっております。
コーヒーは飲みたいがカフェインが身体に負担となる、妊婦さん、授乳中のお母さん、夜にコーヒーが飲みたい方な
ど色々なシーンがあると思います。日本で流通しているものは水または CO2 によるものだけです。美味しいデカフェは
まだ少なく、デカフェ=美味しくないというイメージがあるのが現状です。弊社では美味しいデカフェを追求して参りまし
た。生活の中でコーヒーを飲む機会が益々多くなっている今日この頃、コーヒーの一つの選択肢として美味しいデカフ
ェは如何でしょうか。
今回ご紹介します『ブレーメンウォーター』を製造するカフェイン・カンパニー社は、1931 年にドイツ・ブレーメンに創
業された、老舗のカフェインレスコーヒーの製造業者です。現在、ドイツの他に、イタリア、ベトナムにも工場を擁し、コ
ロンビアには自社のコーヒー生豆の輸出業者を持っており、カフェインレスコーヒーの取り扱いは世界最王手となって
おります。
ブレーメンは、グリム童話「ブレーメンの音楽隊」としても有名な港町です。北海寄りのドイツ北部に位置し、国際貿
易港としても有名で多くの貿易会社の拠点が置かれています。また、デカフェ製造業者は加工前の生豆を輸入し、加
工後のデカフェ豆を輸出する関係上、国際貿易港のブレーメンには多くのデカフェ製造業者が稼働していました。
ウォータープロセスには豊富な水資源が必須ですが、ブレーメンはヴェーザー川(国内で 5 番目に長い河川)の両
岸に位置しているので、上述の水処理を惜しみなく施すことが出来ます。
2021 年に、ブレーメンの本社工場に、長年培ってきたカフェイン除去の技術を基に、水処理のカフェインレス製造ラ
インを導入し、ブレーメンウォーターカフェインレス・コーヒーの製造を開始し、現在も製造キャパシティを増強していま
す。